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犬の混合ワクチン接種は毎年する?3年に1回で大丈夫?

なーりん さん
犬 混合 ワクチン接種 毎年 頻度 回数 3年に1回 大丈夫

犬のワクチン接種は毎年する必要がありますか?3年に1回注射をうてばいいですか?
どっちで良いか教えて下さい。

【状況と今の対処】

半月前にシェルターから引き取った犬がいます。
ワクチン接種の頻度・注射を打つ回数の質問です。ワクチン接種は毎年でしょうか?3年に1回ですか?

シェルターでは「3年に1回の予防接種で大丈夫です」と言われました。引き取った後、フィラリアの薬をもらいに動物病院へ行くと「予防接種は1年に1回なので注射をうちましょう」と言われました。
アメリカの獣医さん(日本でも)では予防接種は3年に1回と聞きました。注射する薬の種類やタイプが違うのでしょうか?

混合ワクチン接種の頻度や回数、毎年?3年に1度?

猫も好き さん

犬の予防接種ワクチンには、「狂犬病」と「混合ワクチン」の2種類ある
これを混乱している人が少なくありません。
2つの違いを知り、予防接種ワクチンとは、狂犬病か?混合ワクチンなのか?分けて考えないと、正確な判断ができません。

【狂犬病、混合ワクチンの違い】

1狂犬病ワクチン
1年1回(法律で義務)
狂犬病は1年に1回、狂犬病ワクチンを接種することが、「狂犬病予防法」の法律で義務付けられています。狂犬病注射の接種時期と料金
2混合ワクチン
1年に1回か3年に1回?(任意、飼い主の判断)
混合ワクチンは、2種から9種まで、どのタイプをいつ注射するか、地域のリスクを考慮した獣医師の判断で動物病院で接種します。

混合ワクチンを接種する頻度は「(1)抗体検査 (2)抗体の存在を確認 (3)抗体があれば接種なし。抗体がなければ接種。」 検査キットによって、病院で抗体の存在が確認できます。
血液から抗体検査をし、抗体の有無を確認した後に、ワクチン接種を行う病院が増えています。
検査によって無駄なワクチン接種を減らし、犬の負担を減らします。 *1

どの種類のワクチンを選ぶかは、犬種や地域によっても違うので、質問主さんの愛犬を担当する獣医師と相談し、抗体の検査結果を見たうえ接種します。犬の混合ワクチン、種類や何種がいいのか選び方

ペットホテルやドッグランなど、多くの犬が集まるサービスを利用するさい、混合ワクチンの接種証明を提示する必要があります。多くの施設が条件として、1年以内に接種したことを証明書を要求されます。
ペット施設を利用する機会が多い場合、混合ワクチンを接種する頻度は年1回になります。しかし今では、抗体検査の証明書によって、対応可能の施設もあるのでご確認ください。

*1
・ワクチネーションガイドライン
- 現在では院内検査も可能となった。院内検査キットを用いることで、受診時に、接種したワクチンの予防効果を判定することができる
- 抗体検査を行うという一段階を踏んでからワクチン接種を行うようになっている。検査で抗体が認められれば、予防効果は持続していると判断するのである。これは飼い主にも好評であり、動物たちが接種するワクチン数も減らすことができる。
引用元: www.wsava.org/WSAVA/media/PDF_old/Vaccination-Guidelines-Article,-Michael-Day-Japanese.pdf(リンク切れ)WSAVA犬と猫の ワクチネーションガイドライン

・1年に1回(毎年)の意見
Q.(混合ワクチン)いつ、どれくらいの間隔で打てばいいの?
混合ワクチンはワンちゃんによって一年ぐらいで効果がなくなる場合もあれば、数年続くこともあります。但し、効果がなくなるとしても緩やかですので、厳密ではありません。当院では一年ごとを目安に接種をお勧めします。
引用元: かみくらた動物病院(神奈川県横浜市)獣医師:實方 靖

・3年に1回の意見
混合ワクチンは3年毎の接種を
米国動物病院協会は2003年に混合ワクチンの接種について勧告を出し、1歳以上の犬、猫のコアワクチンは3年毎でよいと発表しました。当院でもこの勧告に従い、2003年の12月からコアワクチンを3年毎の接種にしました。その後、数年が経過しましたが、接種後1年以上たって、ワクチンに関係する病気にかかった犬、猫は1頭もいません。やはりワクチンは3年毎でよかったのです。
引用元: www.q-fukuoka.com/angelpet/news/wakutin_life.html(リンク切れ) エンゼル・ペットクリニック(福岡県古賀市)

不必要なワクチンを接種しない

獣医師:安田英巳 さん

獣医師の安田英巳(安田獣医科医院(東京都目黒区)です。
犬のワクチンに関し、私見ではなく世界の共通見解(WSAVA 世界小動物獣医師会(World Small Animal Veterinary Association))を記載します。

ワクチンをコア(すべての犬に接種すべき)ノンコア(地理的要因、地域の環境によって推奨)非推奨(接種を推奨しない)に分類し、不必要なワクチンを接種すべきではありません

混合ワクチンの使用説明書の用法・用量には、毎年の記載はありません。
ワクチンを接種する周期について、コアワクチンは3年以内に接種してはいけない。抗体検査で陰性なら接種する、という事です。

「日本の接種率は低い」と言われますが、欧米と比較し接種データに大きな差はありません。個体に頻回の接種をしても、接種率の数値は上がりません。

抗体が突然下がるケースがあります。
毎年、採血による抗体検査を行い、抗体の存在を確認したうえ、オーダーメイドでワクチン接種に取り組むことを強く推奨します。
仔犬の最終接種を16週後、以降は抗体検査し、体内に抗体を持っていればワクチンを接種しないということが重要です。

【WSAVA 世界小動物獣医師会】

  • ワクチンは不必要に接種すべきではない。
  • コアワクチン(犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パルボウイル)を、その状況や地理的位置にかかわらず、すべての犬と猫に接種すべきワクチンと規定。
  • ノンコアワクチンを、地理的要因、その地域の環境、またはライフスタイルによって、特定の感染症のリスクが生じる動物にのみ必要なもの。
  • 非推奨ワクチン:コロナウイルス  感染症は通常は無症状か、臨床症状が発現しても軽度である。
  • コアワクチン再接種に関する推奨事項:6 ヵ月齢または 1 歳齢で再接種(ブースター)、その後は 3 年毎以下の頻度では接種しない。
引用元: www.wsava.org/WSAVA/media/PDF_old/WSAVA-vaccination-guidelines-2015-Japanese.pdf (リンク切れ) WSAVA - 犬と猫のワクチネーションガイドライン

アメリカでは3年に1度の混合ワクチン接種

ごろー さん

狂犬病予防接種は年1回の義務ですが、混合予防接種は任意です。
頻繁に接種する事で、副作用などの健康被害もあります。
ごく軽いところでは顔が赤く腫れるムーンフェイスや、注射部位にしこりが出来る。当然、もっと重い副反応もあります。

また、混合ワクチンは数種類の病気の予防ができますが、1つの混合ワクチンに入っている数種類のワクチン類がそれぞれ、どの程度の期間犬の体内で有効に免疫を作ってくれるかは、予防する病気によって、バラバラなのが実情です。
個体差・環境差もあります。日本では、この目安となる公的な調査・指針が出されていません。

アメリカでは、ほとんどのワクチンは1回摂取すれば3年〜5年抗体を保持することができるという調査結果と指針が発表されているので、
アメリカではほぼ「混合ワクチン予防接種は3年に1回」になりつつあります。
日本では指針が無い為、「従来どおり年1回」という獣医師と、「アメリカの指針に従って3年に1回」という獣医師が混在します。

ただ、レプトスピラについては最短半年程度で抗体がなくなってしまうというデータもあり、居住環境(農場や農村、山間部などレプトスピラ菌にふれやすい地域で飼育している場合など)によっては、追加摂取の必要もあるでしょう。
ワンコの健康に関わる事ですから、十分に情報を調べられて、「自分は、この方法がベストだと思う」という頻度で接種すればよいとおもいます。

混合ワクチン接種を毎年しています

ワン好き! さん

我が家では、混合ワクチン接種を毎年接種しています
理由としては、我が家の場合は、地方から色々な犬種のワンちゃんの集まる場所に連れていく場合が多いためです。

情報では、混合ワクチン接種は3年ごとでも良いと言われる場合もあります。
しかし、注射した混合ウィルスのが1年..2年...3年と経過すると、犬の体にウィルスを防ぐ抗体がどれぐらい残っているか、個体差があります。ワクチン毎にも、ウィルスの防御が持続する年数に違いがあります。
1年おきに接種した犬と、3年ごとに接種した犬の抗体値を比較した結果、結論として抗体価の数値が低下するデータもあるので、毎年の摂取を推奨しています。*2

*2
・CPV(犬パルボワクチン) HI抗体では毎年接種群と3年毎接種群前の間に有意差が認められた。
CPVワクチンは毎年の摂取の必要性はないと思われるが、3年毎接種では抗体価の低下が認められ感染の危険性がある。特にCPの流行が認められた地区においてはCPVワクチン接種を毎年行うように飼主に勧める必要がある
- CDV(犬ジステンバーワクチン)では(略)結果から抗体価のあまり上昇しなかった犬も存在したことから、流行が認められた地区においては、(略)接種を行うように飼い主に勧める必要がある
- CPV(犬パルボワクチン)は1-3年の1回の接種を、CDV(犬ジステンバーワクチン)は毎年の接種が推奨される。
引用元: 犬パルボウイルスおよび犬ジステンパーウイルスワクチン効果について

一年間隔で毎年、混合ワクチンを接種

オーパ さん

うちの犬もほぼ一年間隔で毎年、混合ワクチンを接種しています。
「ワクチンで出来た抗体は時が経過すると徐々に減っていくそうですし、病気にかからなかった場合は大体1〜2年のうちに抗体が無くなってしまう」と医師から聞いたのが理由です。

3年毎に注射するのがいいのか?それとも毎年がいいのか?獣医さんそれぞれの考えがあると思います。

基本的に、ほとんど外に出すことのない室内飼いや、まわりに犬・猫が極端に少なかったり、アスファルトで囲まれていたり...
と、感染経由する場所へ外出しない、他の犬と触れ合う機会が少ない環境で飼育している場合だと、接種する回数を減らしても良さそうです。

毎年ワクチン接種証明が必要

Coru さん

数ヶ月前まで自宅の改築をしていて、仮住まいでは犬のシャンプーができなかったので、ホームセンター内ペットコーナーにあるセルフウォッシュを利用していました。
最初に利用する際、「1年以内の混合ワクチン接種証明書」の提示を求められました。

会員カードに、接種した日付が記入されており、期日が過ぎたら、また新たな混合ワクチン接種の証明書を提示してください、との説明がありました。

ペットホテルや、その他ドッグランなどでも、ワクチン接種証明書の提示を求められることがあります。
「毎年接種する」という考えが一般的なようなので、犬の体調を考えて接種の間隔をあけても、こういった施設を利用できなくなってしまうケースも出てきてしまうかもしれませんね。

ペット保険の加入条件に、毎年のワクチン接種

ミー さん

ペット保険の加入条件に、毎年のワクチン接種が指定されているので、狂犬病とともに毎年の恒例行事と考えてました。 ペット保険の選び方、全17社の比較リスト

年に1回のことですし毎年してもいいんじゃないかな?なんて思いますが…。
混合ワクチン接種を3〜4年の間隔を空けた結果、病気に感染した犬もいるそうですし……。*3

*3
・犬のワクチンは、年1回!?
- ネットの情報を信じて接種期間を延ばしている飼い主さんがおられました…。(確か、3〜4年以上ワクチンを打つかどうか迷っている)
- 検査結果 (略) いくつかのワクチン抗体価が、異常な高値を示していました…。
- 「3〜4年の間ワクチン未接種の個体で、今回のような異常な高値が認められるのであれば、その子はすでに高値を示したいくつかの疾患に罹患しています。」
引用元: まつもと動物病院(愛知県豊明市) 獣医師:松本 逸宏

毎年の混合ワクチン接種をお勧めしたい

シゲ さん

獣医師です。
毎年5種や8種混合ワクチンを接種すべきか議論のあるところです。
実際病気の抗体値を測ると、病気の種類や個体により差があることが分かります。3年間十分に予防できるくらい値を持つ場合や、1年くらいで際どい場合もあります。厳密に言えば、抗体値を毎年測って足りない部分を接種するのが理想ですが、経費がかえってかかってしまい、それでは意味がないので1年毎に接種する方法に落ち着いてきたわけです。

いずれにしても、飼い主様と担当される獣医師の判断によるわけです。私としては、毎年の混合ワクチン接種をお勧めしたいところです。混合ワクチン接種の料金はいくらでした?

Re:犬の混合ワクチン接種は毎年?3年に1度?

なーりん さん

返信をありがとうございます。
狂犬病の予防接種は毎年で、3年に1回は混合ワクチンですね。
じっくりと考え接種します。