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停留睾丸について(原因、遺伝と繁殖など) みゆ さん 2008/07/02(Wed) 02:48:36

9か月になるロングコートチワワを飼っています。

先日動物病院に行った時、
「この子、かたほうの睾丸がおりていませんね。」
と言われ触診しても見当たらないのでおなかの中にあるかもしれませんね。と言われました。
「繁殖は無理ですか?」
と聞いたら
「かたほうおりているので、交配に問題はないけれど、遺伝する可能性があるので繁殖はやめた方がいい」
と言われました。

犬を飼うのは初めてで、病名もわからないので、家に帰りいろいろ調べていたら、停留睾丸[陰睾丸]という名前だと知り、遺伝的なものだと知り、少しペットショップに疑問を感じました。
生体販売の覚書というのをもらっていてそこに
[親や同胞子における遺伝性疾患はない]
と記入されているのです。
遺伝なら親もそうなはずですよね??

遺伝以外でもあるんでしょうか?
もし、自分の飼い方が悪くてそうなったのなら、ワンコに申し訳なくて。
もし、ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

Re: 停留睾丸について(原因、遺伝と繁殖など) ごろー さん 2008/07/02(Wed) 04:38:19

ペットショップの味方をする訳ではないですが、生物に100%はありえません。
遺伝性疾患といっても「100%遺伝する」or「100%遺伝しない」という保障があるものではありません。
3代、5代前までさかのぼって調べても何の遺伝性疾患のない血統でも、こういった疾患がでる可能性は当然ありますし、
親にはないけれど、祖父祖母、曽祖父曾祖母などに疾患があった。となれば、発症する確率は上がります。
「親や同胞子における遺伝性疾患はない」という覚書は、「その子がそういう疾患になる可能性はある程度低いですよ」というだけです。

また、飼い方のよしあしで停留睾丸になった。という話は聞いたことがありません。
この点は、安心してください。

ただし、繁殖は絶対にやめたほうがよろしいです。
一度なってしまうと、遺伝性の高い疾患ですし、ペットショップで買われたいわゆる「人気犬種」ですから、
そもそも、ずさんな(金儲け主義の)繁殖をされている可能性もあります。
となると、生まれるこいぬ達に、別の疾患があらわれる可能性も、ある程度高くなってしまいますので。
「うちの**ちゃんの赤ちゃんがみたーい」的な知識のない繁殖は、犬種のスタンダードから外れた犬を生み出す事になりますし、
みゆさんが、生まれた子全て(もし、重篤な病気をもって生まれたとしても)が幸せになれる保障ができる訳でもありませんよね。

なお停留睾丸は、将来悪質なガン化する事があります。
できれば早めに取り除く手術をされる事をおすすめします。
こちらも、100%発症するとは限りませんが、万が一発症した場合(確率はわりあい高めです)
「悪くなってから手術すればいいや」と放置していると、停留睾丸は体内にあって見えませんので、
飼い主が犬の体調不良に気づいた時にはすっかり手遅れ。という可能性が非常に高いです。

Re: 停留睾丸について(原因、遺伝と繁殖など) みゆ さん 2008/07/02(Wed) 09:08:44

ごろー様

返信ありがとうございます。
遺伝性疾患でも100%ではないんですかぁ。
遺伝性疾患って聞いたので、親もそうなはずなのに、ペットショップ側が知らない、もしくはブリーダーさんに隠されている。のなら連絡した方がよいかと思っていたのですが、向こうの方があたしより何倍も生き物を扱ってるのに慣れてるので、知ってますよね(^^;

突然なるってこともあり得るんですね。
血筋が近くて発症してると遺伝する可能性が高くなるんですね。
まとめると、遺伝による確率は非常に高いけれど、100%ではないって事でいいですかね??(遺伝じゃないのに、繁殖はだめって矛盾になってしまうので^^;)

繁殖はしません。
飼った時にただ漠然といい子がいたら交配してもいいかなぁ。ぐらいの考えてて、最近繁殖について調べだし、チワワの出産の恐ろしさと難しさ、交配にも相性がある。
素人には無理だなぁ。っていうのと、
うちの子は小さめでそのせいか、引き取った時から気管支炎や外耳炎今は真菌っていう風に病院通いが続いてるので、弱い子なのかな?と思いだしまして。
もし、障害が出たらもちろん責任をもって面倒を見るつもりだったのですが、果たしてそれは人間のエゴではないか?生まれてくるワンコも五体満足で生まれたかったのではないか?
いろいろ、考えていましたが、今回の事でしないに決定です。

ごろー様のおっしゃってたようにガン化する事もあるって先生から言われました。今病気してることもあり、去勢は1歳になったらと考えています。「悪くなってから」じゃきっと高齢ですし、具合の悪い上に手術ってなってしまいますもんね。
でも、去勢って真剣に思いだしてから、全身麻酔から覚めなかったワンちゃんのお話を聞いて、すごく怖いです。
うちの子ももしかしたら…と想像するだけで涙がでます。
100%発症するって訳じゃないんだから、去勢しない方がいい。健康な体にメスを入れて全身麻酔っていう死のリスクまで背負わせて!と、全く意見の違う自分がいます。

あの子がくれる優しい時間を1秒でも長く一緒にいたいと思うだけなのですが。
3か月という悩む執行猶予を自分に与え、いい病院を探そうと思っています。

Re: 停留睾丸について(原因、遺伝と繁殖など) ごろー さん 2008/07/08(Tue) 03:55:29

近親やその子に停留睾丸がある場合、
「遺伝の確率は非常に高いけれど、100%遺伝する訳ではない」の認識でOKです。
逆に、親族にまったく停留睾丸の子がいない場合、
「発症の確率は非常に低いけれど、100%発症しない訳ではない」となります。

全て、確率の問題でして。
遺伝疾患をなるべく持たない子で繁殖をしていく事で、その血統での病気の発症確率をだんだん下げていく事ができるのです。

麻酔事故もガンの発症も、確率ですね。
お悩みになるの、分かります。自分も悩みました。
麻酔事故の確率とガンでの死亡確率を比べて考えると、手術をおすすめしますが、
もし、どうしても停留睾丸の手術と去勢に踏み切れない。という場合は、
半年〜1年ごとに定期で血液検査をしていくといいですよ。
健康な時の、その子の血液成分を把握しておく事で、少しの変化も見逃しにくくなります。

例えば「この成分の数値は50〜200までが平均的に健康です」と、健康な数値には個体差の幅があります。
もし、チワワちゃんが普段いつも51くらいの数値だったとして、ある時210になっていたら、「160近く数値が上がっている。なにか変だ!」と気づきますよね。
健康な時の数値が分からないと、「210なら平均上限の200より10高いけど、少しだけなので心配はないでしょう。」と、見逃されてしまうかもしれません。

犬は我慢強い生き物ですので、飼い主が見た目から病気を察知するのはとても難しいです。
病気の発症確率が高いまま育てていくのでしたら、定期健診など十分にして、なるべく早期発見ができるよう注意してあげてください。