柴犬

柴犬は知的、学習能力が高く、しつけがしやすい人気犬種です。
長きにわたり日本で人気があり、可愛い容姿と忠実な性格から、多くの飼い主さんに指示されています。

飼い主に忠実で勇敢さから、家族に深い愛情を示し、素早く外敵を察知し立ち向かいます。
ただ、独立心旺盛、警戒心が強い性格もあり、飼い主に甘えるのが下手な犬もいます。　飼主になつかない子犬、どう対処したら仲良くなる？
また、勇敢の性格が理由で、他の犬や他の飼い主から「凶暴な犬」「怖い犬」「縄張り意識が強い」と誤解を招く可能性もあります。

柴犬が他者への攻撃性を減らすため、早期の社会化、基本的なコマンド、服従訓練は不可欠です。

柴犬は二重の被毛（ダブルコート）で、外側は硬く内側は柔らかい。
この被毛により、寒冷な環境にも適応できます。ただ換毛期には大量の抜け毛があり、こまめにブラッシングと掃除が必要です。

柴犬は尻尾がくるりと円を描く「まいた尻尾（巻き尾）」が特徴です。
右巻き、左巻き、なかには真っすぐ伸びた尻尾、いろいろなタイプがあります。どのタイプでも健康に影響はありません。
また、尻尾を追って、グルグル回る柴犬もいます。　犬が尻尾を噛みクルクルまわる、なぜ？止めさせ方

柴犬の飼い方、注意事項と飼育するコツのまとめです。
※ 飼い方の基礎編・犬種の共通項目は 犬の飼い方 20種類の準備リスト をご覧ください。

1. 準備

犬が落ち着いてすごせる環境（ハウス、トイレ、食器、吸水器...）を用意します。犬を飼う準備、必要グッズと費用リスト
食事の回数、タイミング、ドッグフードの種類は、譲渡元ブリーダーさんやショップへ問い合わせます。最初は、同じドッグフード、同じ方法、同じ用量で犬に食事を与えます。

2. 新しい環境になれる

犬を迎えれ入れたら、まず「新しい環境に慣れさせる」のが大事です。
新しい場所や状況に犬が適応し、飼い主と信頼関係を構築できるまで時間が必要です。疲労やストレスが原因で食欲減退、体調を崩すことがあります。

犬が新しい環境に慣れるまで、飼い主さんはゆっくり待ちます。
子犬は眠り続けます。そっとしときます。かまいすぎは避けます。夜鳴きや甘え鳴きの対応が必要な犬もいます。子犬のクンクン甘え鳴き止める

3. しつけトレーニング

柴犬は賢く学習能力が高いので、しつけがしやすいです。
「トイレのしつけ」は早い時期から始めます。犬にトイレのシツケ、対策と覚えるコツ

幼いころから、パピークラスに参加し基礎訓練することで、自信を持ち順応できるようになります。 服従従訓練や、さまざまな人、犬、場所、を経験し社会化をすすめます。

4. 食事・健康管理

柴犬の体格や年齢にあった栄養バランスが良いドッグフードを給餌します。
余計なオヤツや褒美を与えた結果、体重オーバーになります。
体重や腹周りの肉付きを確認し、そして適正な給餌量を管理します。　犬が太りすぎ？肥満度をチェックする方法

飲み水はいつも新鮮な水道水、水分の量は気にせず犬が欲しがるだけ与えます。皿、ボトル、飲み口を綺麗にします。 犬はミネラルウォーターを飲める？

また毎年のワクチン接種、定期的な健康診断が大切です。
定期的な検診は忘れがちなので、ワクチン接種のさい健康診断も同時に受診します。 犬の定期健康診断の料金はいくら？

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5. 運動と遊び

柴犬はエネルギッシュで遊びが大好き。ストレス発散するため、日常の運動が必要です。
散歩や遊びで体力を消費し、飼い主とのコミュニケーションを深め、柴犬の満足感を高めます。
散歩、ランニング、遊びの時間にボール遊びなどのアクティビティを取り入れます。　犬と遊ぶ時間、遊び方と量はどれぐらい？

柴犬は知能が高いので、コマンドを教え褒める機会を増やします。
他の人や犬と触れ合う、服従訓練、新しい芸やトリックに挑戦します。犬の服従訓練、効果的なやり方やコツ

6. グルーミングお手入れ

柴犬の被毛はダブルコート（2重被毛）なので、年2回の換毛期に大量の毛が抜けます。
被毛の清潔、肌のケア、定期的なグルーミングは抜け毛処理の軽減にも効果的です。

日本犬は水嫌いが多く、シャワーが苦手な柴犬も少なくありません。頻繁なシャワーは不要ですが、爪は定期的にケアします。
シャワーまたはタオルでの拭き取りは、体全体、手足、指、だけでなく、耳、眼の周り、口周りも汚れを落とします。犬をシャンプーする回数と頻度、週1回で大丈夫？

7. 社会化

子犬の社会化は、早い時期から始めるのが重要です。
超小型犬、室内犬で外へ行かない等の理由で「犬の社会化は不要」と考える飼い主さんもいますが、人間社会や他の犬との関りに適切な行動を教える「犬の社会化」は大切なプロセスです。

人と犬の交流を促進し、多くの環境にふれ良い経験を積み、適切な社会化を実施します。 子犬の社会化、時期や注意点

8. 愛情と時間

柴犬の飼い方で最も大事なのは、犬へ愛情と時間をかけることです。
柴犬は独立心が強いです。ある程度の自由は尊重しますが、必要な時には飼い主がコントロールできるように対処します。

犬を家族の一員として迎え、時間をかけ犬とのコミュニケーションをとり、愛情と絆を構築します。人と犬が互いに成長し、最高のパートナーになります。　犬と信頼関係をつくる方法